「心の病で以前のように働けない」と感じるあなたへ|職場で自分を責めずにできること

朝、カーテンを開けても、鉛色の空が広がっていると、それだけで体が重く感じる日があります。心の病を抱えてから、「以前のように働けない」と感じるたびに、胸の奥がきゅっと締め付けられるような罪悪感に襲われることが、私にもよくあります。

「もっと頑張らなきゃ」「みんなに迷惑をかけているんじゃないか」

そんな声が頭の中で響いて、ただでさえ少ないエネルギーが、さらにすり減っていくような感覚。でも、そんな風に自分を責めてしまうのは、決してあなただけではありません。今日は、そんな気持ちを抱えながらも、職場で少しでも楽に過ごすための、私なりの「小さな工夫」についてお話しさせてください。

「以前のように働けない」と感じる心の奥底

心の不調は、目に見えないからこそ、周りにも自分にも理解されにくいことがあります。かつては当たり前にできていたことが、今はとても大きな壁に感じられる。集中力が続かなかったり、些細なことで疲れてしまったり、人とのコミュニケーションが億劫になったり……。特に、子どもの急な発熱でスケジュールが狂ったり、夜中に何度も起こされたりする日が続くと、日中のパフォーマンスは正直、ガタ落ちです。

「前はもっとできたのに」という過去の自分と、今の自分を比べてしまうのは、きっと自然なこと。でも、その比較が、私たちを苦しめているのかもしれません。体調が優れない時に、無理をして「いつもの自分」を演じようとすると、心も体も悲鳴を上げてしまいます。冬の乾燥した空気で肌がひび割れるように、心もまた、無理を重ねると傷ついてしまうのです。

自分を責めてしまう気持ち、それは自然なこと

「仕事ができない自分は価値がないんじゃないか」

そう思ってしまうのは、真面目で、責任感が強い証拠だと思います。私も、若い頃から自己肯定感が低く、常に「もっと頑張らなければ」という気持ちに囚われてきました。特に、周囲の期待に応えられないと感じる時、その罪悪感はピークに達します。でも、心の病は、あなたの「頑張り」が足りないから起きたわけではありません。それは、誰にでも起こりうることで、決してあなたのせいではないのです。

自分を責める気持ちは、私たちをさらに追い詰めてしまいます。大切なのは、まずその気持ちに気づいて、「ああ、今、自分を責めているな」と、そっと認めてあげること。そして、「今は、これでいいんだ」と、自分に許可を出してあげることだと思います。

無理なくできる「小さな調整」を見つけるヒント

「じゃあ、どうすればいいの?」そう思いますよね。私も、限られた時間や体力の中で、どうにか日々の生活を回していくために、色々なことを試してきました。完璧を目指すのではなく、「今日はこれだけできればOK」という、小さな調整を見つけることが大切です。

  • 休憩を「意識的に」とる 「疲れたら休む」ではなく、「疲れる前に休む」を心がけています。短い時間でも、席を立って窓の外を眺めたり、温かい飲み物を入れたり。子どものお昼寝タイムに、私も一緒に数分目を閉じるような感覚です。
  • 優先順位を「絞る」 あれもこれもと手を出すと、結局何も終わらないことがあります。本当に今日中にやるべきことは何か、一つか二つに絞ってみる。残りは明日でも大丈夫、と割り切る勇気も必要です。
  • 「できたこと」に目を向ける できなかったことばかり数えてしまいがちですが、今日は何ができたか、小さなことでもいいので書き出してみる。例えば、「メールの返信ができた」「資料を一つ作成できた」。それだけで、少し心が軽くなることがあります。
  • 「今日はここまで」と決める 仕事の終わりが見えないと、精神的に追い詰められます。あらかじめ「今日はここまでやったら終わり」と決めておく。たとえ完璧でなくても、そこで区切りをつけることで、心にゆとりが生まれます。「心の病で以前のように働けない」と感じるあなたへ|職場で自分を責めずにできること

周囲との「ほどよい距離感」を保つために

職場の人に、自分の状況をどこまで話すべきか、悩むこともありますよね。無理にすべてを打ち明ける必要はありません。大切なのは、あなたが無理なく働ける環境を、少しずつ整えていくことです。

  • 「できること」と「できないこと」を伝える 具体的な業務内容について、「これはできますが、これは少し時間がかかります」といった形で、できる範囲で伝えてみる。曖昧な表現ではなく、具体的な言葉を選ぶと、相手も理解しやすくなります。
  • 無理な誘いは「やんわり」断る 飲み会やランチなど、今は参加するエネルギーがないと感じたら、無理せず断ることも大切です。「また今度、体調が良い時に」など、角が立たない言葉を選ぶと良いでしょう。自分の心を守るための、大切な一歩です。

まとめ:今日の自分を、そっと肯定する

心の病を抱えながら働くことは、本当に大変なことです。以前のように働けない自分を責めてしまう気持ちも、痛いほどよくわかります。でも、あなたは今、この状況の中で、精一杯頑張っています。その頑張りは、決して無駄ではありません。

完璧な状態を目指すのではなく、今日の自分にできる範囲で、少しだけ調整する。そして、できなかったことがあっても、「今日は、これくらいで十分」と、そっと自分を肯定してあげること。

仙台の冬の長い夜のように、心が沈む日もあるけれど、必ず朝は来ます。焦らず、ゆっくりと、あなたのペースで進んでいきましょう。私も、隣でそっと応援しています。